APD(聴覚情報処理障害)ってご存知かしら?
マダム♡千壽も先日そんな名前があると知ったの!
で、まさしく私自身だったのよね。
noteの方に先日書いたのだけど、それを知った経緯はこちら
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思い起こせば、幼い子どもの時からの様々な体験や記憶、起こっていたことがとっても理解できるの。
60歳まで気付かなかったんだけど、ようやく自分のことを理解できたのよね。
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もう嬉しくて、嬉しくて。
なので今回は自分の体験を振り返ることで、APD(聴覚情報処理障害)について理解が深まるかも知れないから、当事者としての体験を書いておくことにするわね。
程度の差もあるとは思う。
APD(聴覚情報処理障害)を知らなかった私が、どんな時に困ったか、そしてその状態をどう乗り越えてきたか、思い出した時に書き足していくことにする。
そして例えば子どもや身近な人に同じような状況が見られたら、もしかしたらAPD(聴覚情報処理障害)かも知れないと念頭において接してみてほしいの。
APD(聴覚情報処理障害)について少し真面目にまとめてみたのがこちらのページね。
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幼少期の記憶と困ったこと
物心ついた時からずっと、人との会話が苦手だったわね。
- 会話のキャッチボールがテンポ良くできない
相手の話す言葉は聞こえているのね。
理解しようとしているのだけど、すぐに言葉を発せられなかったのよ。
で、言葉が理解できた時は、周りが先に喋っていたりする。
私が喋ろうとする時には、すでにワンテンポズレているの。
だから家族は喋らない子どもと決めつけていたのね。
アニメやテレビは映像があるから理解できたのかしら。
普通にテレビを見ることは好きだったわね。
ただ話すより、絵を描くことの方が好きだったから、なおさら周りは「しゃべらない子」だと思ったでしょうね。
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家族に理解してもらえず嫌われていると思っていたわ。
間違いなく自己肯定感は低かった。
小中学生の時の記憶と困ったこと
ますます外では話せない子どもになっていったわね。
- 低学年の頃は活発な人と付き合うのは苦手だった
- 大勢でおしゃべりすることも苦手だった
一人で空想していることが多かったわ。
あるとき、先生が算数の解説をしていて、突然私を当てて質問をしたのね。
突然だし早口だから全然何言っているのか分からなくて、「・・・・」
(早口に聞こえていただけかも知れないけど)
何も答えなかったら、すぐに飛ばして他の人に質問したわ。
その頃には、言われたことがようやく理解できていたんだけどね。
APD(聴覚情報処理障害)の人は特に、突然話しかけられるのが大の苦手なのよね。
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マダム♡千壽は今も突然話しかけられるのはダメ!
必ず聞き返しているわ。
大勢での会話も苦手なはず。
誰が何を言っているのか聞くことについていくだけで必死なのよ。
ポンポンとテンポ良く受け答えできないの。
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関西で育っているのに最悪よね。
高校生から大人にかけての記憶と困ったこと
一対一だと会話はできるけれど、大勢で会話するのは相変わらず苦手だったわね。
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この年齢にもなると完全にコンプレックスになっていたわね
漫画や読書は好きだったわ。
ちゃんと言葉として目の前に出されたものは、理解するのも早いのよ。
耳から聞いた言葉を理解するのが遅いだけ。
ドラマなどは見る機会がなかったんだけど、多分聞き取れなくて苦手だったかも知れないわね。
(今もそうなんだもの)
学習面でAPD(聴覚情報処理障害)が何か妨げになったかというと、これは当時それを意識していなかったので記憶にないわね。
でもこの頃も歌詞を覚えるのは苦手だった。
そう言えば、漢字を覚えることも苦手だったけど関係があるかしらね?
大人になってからの記憶と苦手をどう乗り越えたか
今も忘れられないことがあるんだけど、ある場所で突然横から「Can You Speek English?」と聞かれたの。
その一瞬、何を言われているのか全然分からなくて「・・・・(何を言われたんだろう?)」
その間、「あ、こいつ喋れないヤツやな」と判断され、他の人がさっと対応したところで、ようやく「Can You Speek English?って言われたよね?英語話せますか?だよね」と理解できたのね。
多分、正面からちゃんと向き合って、一呼吸置いてから「Can You Speek English?」と言われたら理解できたはずなのにね。
聞き取りが苦手でも人が嫌いなわけじゃない
大人になっても大勢での会話は苦手だったのよね。
でもPTAや自治会などの役員もあるからそうも言ってられない。
人と話すことにコンプレックスがあったけど、人が嫌いなわけじゃない。
だから、人並みに話せるようにはなりたかったの。
そこで人と会話をする仕事に就くことで、人と話すことは克服しようと努力したのよ。
ちゃんと向き合って会話すると普通に話はできるんだもの。
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人前で話す仕事や人と会話をする仕事で頑張ったわよ。
繰り返し再生しながら聴ける環境が安心
映画は字幕なら理解できるからいいんだけど、邦画はダメだったわね。
ボソボソ喋ってるセリフなんか、もう全然聞き取りにくくて・・・
だから邦画は嫌いでみることはなかったわ。
テレビドラマもリアルだと聞き逃すから見れなかったの。
だからドラマや邦画を見るようになったのは最近なのよね。
今はアマプラやNHKプラスなど、後から視聴できるじゃない。
聞き逃してももう一度、何度でも再生できるから最高よね。
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今はテレビっ子だニャ
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見逃し放送を後から追いかけているわ
還暦を過ぎた今も苦手なこと
突然後ろから、横から話しかけられたり、マスクの相手と話すのは苦手ね。
一旦聞く体制を整えてから、話してもらう分には聞き逃すことはない。
ただカフェや居酒屋のような雑音の多い場所での会話はダメね。
歌詞が覚えられないのは相変わらずだわ。
確かに聴覚情報でのインプットは苦手だけど、音楽が覚えられないわけではないの。
言語だけが苦手なようね。
ただ言語そのものの理解は大丈夫なので、読む分には大丈夫なの。
読んですぐ話せるかというとそれはダメ。
でも昔、30分くらいの説明文を丸暗記してちゃんと話せていたし、講座などもちゃんと記憶して話せていたんだから長文を覚えられないわけではないと思う。
どうやって覚えたかというと脳内に場面を想像してジェスチャーなども交えて覚えていたわ。
言葉単体で覚えるのは苦手だけど、場面や流れを意識してそれを覚えたら、長時間説明したり話すことが可能なの。
つまり大まかなところを記憶して言葉に出して説明することは大丈夫なのよね。
(相手も待ってくれている場面だから大丈夫なのかしら。)
だから歌詞が覚えられないのは、一字一句間違えずに記憶しなければならないからなのかも。
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適当に作詞して誤魔化すことが出来ないもの。
APD(聴覚情報処理障害)の子どもへの間違った理解
自分が子どもの頃のことを思い出して打ち明けるけど・・・
親は子どもがすぐに返さない、喋らないと、鈍臭い子、鈍い子、しっかりしていない子だと思うみたいね。
でもAPD(聴覚情報処理障害)って反応が遅いだけで、頭ではちゃんと理解して考えているから、しっかりしていないわけでは無いのよ。
ポンポン言い返せる子どもがしっかりしているかというと、そうじゃ無い場合もあるのよね。
反応が早いだけで誤魔化すのが上手かったり、ヘタレなのを隠していることもあるし、頭が回るからズルい子もいる。
マダム♡千壽は、反応が鈍かったから、一見しっかりしている子らに、出し抜かれたりすることも多くて、損することも多かったのよ。
それを見抜けない大人には絶望しかなかったわ。
まあ自分のことを理解してもらいたいとも思わなかったので、嫌な場所からはさっさと抜け出るに限る!
独り立ちするのも早かったの。
今は様々な個性について、少しずつ明らかになっているわよね。
APD(聴覚情報処理障害)への理解が広まることを願っているわ。
自分がAPD(聴覚情報処理障害)だと知ってからの変化
自分がAPD(聴覚情報処理障害)だと知って、ショックというより、答え合わせができて楽しい気持ちよ。
「あーだからあの時そうだったんだ」
「あーだから私はそれができなかったんだ」
「やっぱり知らず知らずのうちに苦手を回避してたんだ」
大勢での会話が苦手な理由も分かったし、別に克服する必要も無いじゃない。
一対一で向き合って、雑音の多い場所は避けたらいい。
会話するのも相手を選べばいいだけだもの。
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そう思えることで人生が楽になったの
実は文章を書くことも、とっても苦手だったのね。
スラスラと書けなくて…
それがなぜこうやって文章を書いているかというと…
講師をしていた時にホームページやブログに文章を書くことで、苦手を克服しようと努力したからなの。
自分の苦手を知って、少しでも克服しようと努力することは無駄ではないわ。
努力することを諦めなくてもいいし諦めてもいい。
頑張れることは頑張って、頑張ってもどうしようもないことは頑張らなくてもいい。
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そう思えることが大事じゃないかしら。
とにかく自分の個性を知って、まだまだ興味のあることや分野の知識や経験を積み上げていきたいわ。
後日、noteに追記したのは、実は子どもの学習障害(LD)から自分のアスペルガー(自閉スペクトラム症)が分かったこと、そして私がどのように自分を理解して生きてきたかをいうことを書いておいたわ。
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