私が講師業を始めた時は、先輩方のリサーチをしたり、個人事業主に必要なノウハウやテクニックは自力で学んでいたのよね。
そして10年くらい前から、商工会議所主催で開業講座や起業関連講座を見かけるようになっていた。
ずっと以前は「起業」って会社を起こすようなイメージがあって、小さく個人事業を始めることを指してはいなかったと思うの。
それがいつからか、趣味の延長や何かを教えるような小さな個人事業レベルも、店舗を持ったり会社を起こすレベルも全て「起業」に含まれるようになっていたのよね。
いや、そもそも店舗を持って開業することも個人事業だから、個人事業の定義が幅広いと思ったほうがいいわね。
ここ数年、あちこちで開業講座や起業講座が開催されるようになってきた。
そして個人事業の定義が幅広いからなのか、いろんなレベルや内容の起業塾が乱立したのね。
その結果、よく実態が分からない起業塾が増えたように思うの。
起業塾の実態:開業するのに起業塾での学びが必要とは限らない
開業するのに、起業塾での学びが必要とは限らないわ。
開業講座や起業講座を先に受ける必要もないと思うの。
もちろん知らないより知っていた方が良いこともあるので、頭ごなしに否定はしないわ。
ただ、やりたいことや商品や提供サービスが決まってから学べばいいことなのよね。
開業講座や起業講座を受けるならやりたいことが決まってから
やりたい事はまだ確定していないのに、とりあえず先に開業講座や起業講座を受けに行く方もいるのよね。
だけど、結局机上での学びだけになってしまうでしょ。
起業塾の実態として実践させずに、起業している体でSNS投稿だけやらせるようなところもあるのね。
それで出来なくなって脱落する人もいるのは勿体無いわ。
実際のお仕事でイメージをしながら学ぶ方がはるかに身に付くから、この実践ってとっても大事なの。
だから、もし起業塾を選ぶなら実践を伴う塾を選ぶべきね。
起業塾の実態と選び方
数年前に起業塾が流行った時に感じたのだけど、いろんなレベルやステージの人を一緒にして集めていたのが実態だと思うのね。
入塾する側はそんなこと知らないじゃない。
だから起業塾を選ぶなら、どれぐらいの規模の起業レベルを対象とした内容なのかを、先に知っておいた方がいいわ。
マダム♡千壽が、起業が上手くいかない方々の意見を聞いて感じたの。
実態のよく分からない起業塾もあるけれど、そもそもその起業塾がその方に合っていないことも多いのよ。
その方々のレベルにはまだ早いとか、その方々のお仕事にそのやり方は合わないとか…
起業塾の選び方1:教える内容の起業レベルを知る
最初に説明した通り、個人事業の定義が幅広いのよ。
個人事業といっても、1人でお小遣いレベルの稼ぎを目指すのか、外注なども使って月収7桁を目指すのかでは、アプローチの仕方が全く違うのね。
マダム♡千壽がずっと疑問に思ってたのは、そのレベルの違いのある個人事業に対して、同じことを学ばせていることなの。
おかしいんじゃないの?と思ってたのよね。
例えば、広告を打つ話などは、始めたばかりの個人事業にはまだ必要ないのよね。
でも、年収7桁を目指すんであれば、必須のお話だわ。
起業塾の選び方2:自分の起業レベルに合う講師を選ぶ
個人事業初心者レベルの人が、起業塾で月収7桁レベルの講師から学んだことがすぐに役立つとは思えないの。
もちろん講師がちゃんと初心者レベルに合わせた講座内容やサポートをしてくれるのなら話は全然別よ。
でもマダム♡千壽は、起業塾の話をたくさん聞いたんだけど、その多くは一斉講義で同じ内容の話を聞かせて、同じ内容のテクニックを教えて、同じ内容の課題を出して、同じことをさせていることが多いのよね。
起業塾の実態として…
個人に合わせて、個人事業のレベルに合わせてマンツーマンでサポートしているところは多くないのよね。
そしてそういった地味で小さな事業をやっているところは、大抵派手に宣伝したりしてないから、こちらから探さないと見つけることもできないの。
起業塾の選び方3:集客テクニックに偏らない起業全体を教わる
集客テクニックや広告やSNS発信に偏ったような起業塾は、個人事業初心者さんは選ばない方が良いと思う。
もちろんこれはマダム♡千壽の考え方なんだけどね。
実店舗に置き換えて考えてみて欲しいの。
提供しているサービスがさほど良くないのに、最初に大々的に宣伝して大勢の客を集めてしまったらどうなると思う?
サービスが良くないんだから、当然大ゴケするわよね。
1度悪い評価や口コミがついてしまうと、そこから挽回するのはとても大変なのよ。
(実際に雇われてた時に経験してるのよね)
だから個人事業初心者レベルのうちは、最初に力を入れるのは集客ではなく、まず提供サービスのレベルアップなの。
そこに全力投球するしかないわ!
そしてその次は事業の仕組み作りなの。
SNS集客や広告、発信等は最後に学べばいい。
事業規模がレベルアップしたときでいいのよ。
起業塾の実態:教える講座の内容から起業レベルを見分ける
有名なマーケッターの講師や、有名な事業主や大起業家の本は面白いわよね。
ただそれはその大きな事業規模に当てはまる内容なので、鵜呑みにしないほうがいいこともあると思うわ。
例えば、広告やチラシ、SNSで大々的に宣伝するなどの集客テクニックは、元々大企業の戦略なのよね。
その大企業の戦略を、小さな起業レベルにそのまま当てはめることに無理がある。
SNS戦略に疲弊する60代50代
今は、個人レベルでもホームページが持てるし、ブログ発信もできるし、SNSで宣伝もできるわよね?
しかも無料で!
便利で良い世の中よね。
あちこち投稿し続けて露出を増やせば、集客には繋がるかも知れないわ。
でもその投稿し続けることに疲弊するのが60代、50代なのよね。
「これってずっと続けなければならないってことですよね?」
マダム♡千壽は起業塾で習ったSNS発信に疲弊して、ギブアップする声を結構たくさん聞いたわよ。
こちらの事業規模がまだまだ小さいのなら、コツコツ露出して口コミや良い評価を集めて積み上げることが大事なの。
戦略が全く違うことに気づいてほしいわね。
もちろん、コツコツ良い評価や、口コミを集めるのって時間がかかるわよ。
だからこそ、準備期間をしっかりとって、身近な人に協力していただいて、モニターとしてご感想や口コミや評価をちゃんといただいていくことが大事なの。
それを数年続けたら、本当にお客様にご満足いただけたら口コミや紹介をいただけるはずよ。
起業塾の実態:まとめ
起業塾の実態としてSNS発信してグループで投稿して盛り上げて…といったところも多いみたいね。
起業塾を選ぶなら、SNS発信や集客方法に偏っていないところを選びたいわ。
そして、個人事業レベルに合わせた事業の仕組みづくりや、実践を伴った講義内容、そしてしっかりサポートしてもらえるところを選ぶことね。
あと、そこへ行けばなんとかしてもらえるという依存した考え方では絶対うまくいかないわよ。
起業塾へ行くなら、絶対元を取り戻すという意気込みで行かなければ意味はないわ。
結局、何事も自分次第なのよね。