50代60代になると女性も第二の人生というか、定年後の仕事について考えるわよね。
2020年ごろから働き方の選択肢として個人事業がもてはやされたじゃない。
また今後、人件費削減、固定費削減のため、店舗数を減らされることが分かっていた業界の方々も、こぞって次の仕事を探されていたのよね。
個人事業を経験していたからこそ見えてくるものがあるんだけど・・・
今回は個人事業の真実について触れてみようと思うの。

マダム♡千壽は個人事業を経験していたから
コロナ期間はいろんな方に相談されたのね。
個人事業についてみんな大きな夢や期待を持って始めたと思うの。
その夢や期待をつぶすつもりはないのよ。
個人事業の真実と言っても大したことないんだけど・・・
「やっぱ、そうだろうね」って思うようなことね。
個人事業の真実、うまく行っている人は一握りで簡単ではない
個人事業の真実とは、まずうまく行っている人は一握りってことね。
そんな簡単なものじゃないわ。
ただ個人事業を始めるのは簡単!
だから「形から入れ!」と言われた人が、開業届を出すのは全然問題ないと思うけど・・・
趣味レベルから始めて、軌道に乗りそうになったら開業届を出して、本格的に始める形でも良いと思うの。
あと形から入る人たちがやりがちなのが、最初に経費をかけすぎることかしら。
いきなり場所を借りたり、事務所を構えたり、店舗を持ったりなんて無謀すぎるにも程があるわ。
事務所ならレンタルオフィス、店舗なら曜日貸しの店舗など
小さく始める方法はたくさんあるわ。
個人事業を借り入れて始めるのが最も危険
起業セミナーの参加者が事業計画書を書かされて、地元の銀行から借り入れて、店舗を改装して飲食店を始めて、数ヶ月で閉店するケースをいくつか見てきたわ。
儲かったのは誰かしら?
銀行、店舗、工事業者よね。
店を開いたら客が来ると思っているところが怖いのよ。
事業計画書なんて、うまくいくためのシュミレーションで、希望的計画書でしかないんだから。
素人ならうまくいかない場合を想定して計画しないと一瞬で破滅するわ。
だから最初からお金をかけずに小さく始める。
そして資金が回るようになってからお金を使う。
この主婦の家計簿管理能力がないと、やっていけないのよ。
個人事業の真実、個人事業の成功の定義が人それぞれに異なる
個人事業の成功の定義って何かしら?
人によって異なし、もちろん異なってていいと思うの。
- 趣味でお小遣いが入ればいい人
- パートに出るくらいの稼ぎでいい人
- お勤めに出ているレベルの稼ぎを望む人
- 人を雇うくらいの規模が目標の人
これら全ての方々にとっての成功までの道のりと道筋って全然違うはずよね。
正直言って世の中の起業セミナーや起業塾って全部同じに扱いがちではないかしら。
もちろん起業セミナーや起業塾が悪いってことではないの。
最初に自分の目標を明確にして、それに合う起業セミナーや起業塾を探すこと。
成功の定義は人それぞれに異なるから、今の自分の立ち位置から実現可能な目標を設定しないと無理が生じるの。
当たり前よね。
当たり前なんだけど人は「たくさん稼げる」と言われたら、夢を持ってしまうのね。
で、個人事業をやったことすらないのに、7桁稼げるって言われた起業塾に入っているの。
そして上手くいかないからって愚痴を聞かされてもね。
無理な目標を掲げた自分にも責任があるんじゃないかしら。



現実を見てしっかり判断してほしいわ
個人事業の真実、受け身の人の多くは稼ぐ前に辞めている
起業を夢見て資格を取ったり、起業セミナーや起業塾に参加した多くの人は稼ぐ前に辞めているわ。
これも資格のスクールや、起業セミナーや起業塾が悪いってことではないの。
マダム♡千壽の感覚では・・・
教えてもらう姿勢の人たちの9割は、行動できてないの。
「教えてもらう姿勢」とは
「資格を取ったらなんとかなるんじゃないかしら」
「起業塾で教えてもらったらなんとかなるんじゃないかしら」
という姿勢のことね。
一方で、目標が明確な人はある程度の結果は出す。
「資格を取ったらここで仕事をしよう!」
「これをやったら喜んでもらえるんじゃないかしら」
「この感動体験を誰かと共有したい」
「この面白さを人にも体験してもらいたい」
そういう自発的な姿勢の人は、行動したくてうずうずしているのよ。
だから自分で行動して、わからないところを習ったり学んだりする。
自分でも試行錯誤して、粘り強く工夫するの。



試行錯誤して行動するんだもの
結果が出せないわけがないわよね。
個人事業の真実、お小遣い稼ぎすら簡単ではない
マダム♡千壽は個人事業の規模の大小に関わらず、何かを提供して人から金銭を受け取るって簡単なことではないと思っているの。
物々交換は簡単よ。
でもこれが片方がお金になるとどうしてハードルが上がるのかしら。
おそらく、「お金」に意識が行きすぎるんじゃないかと思う。
誰かに喜んでもらう、その喜びが対価に変わったものが「お金」なのに・・・
「稼ぐ」「儲ける」から「稼がなければならない」「儲けなければならない」に意識が変わるのよ。
そんな意識だから客が遠ざかるんだけど。
案外、起業セミナーや起業塾に入る時点でそういう意識の人が多いように感じたわ。
「この資格をとってお客様を喜ばせたい」「この資格や学びを世の中に提供したい」
純粋にそんな想いで始めている人の方が、少しずつでも対価を得ていっている気がするわ。
そしてそんな人たちは「まだまだお小遣い程度です」って言うんだけど・・・
そのお小遣い程度の対価を得るところから始まるのよ。
そしてそれが思ったほど簡単ではないの。
すぐにお金が必要だったら、雇われの方が確実なのよ。
だから目標が「稼ぎたい」のなら、バイトに行く方が手っ取り早いわ。
個人事業の真実、働きながらの起業準備は相当大変!
個人事業をしていたときも、相談を受けていろんな人に会ったけれど・・・
まあ、人によって行動量が全然違うのよ。
中途半端な女性がたくさんいたし、全然行動が足りないと思ったわ。
仕事の片手間にできるほど個人事業は甘くないのよ。
働きながら個人事業の準備をするって相当な覚悟が要るの。
目標を立てて確実に実行していく厳しさも必要なの。
マダム♡千壽はいろんな人を見てきて、向き不向きがあると感じたわ。
でも起業セミナーや起業塾の講師、成功者や起業家はそんなこと言わないわよね。
誰にでも夢を見せるのよ。
個人事業には向き不向きがある
起業塾の講師が悪いわけではないし、ちゃんと指導している方々もいるから、否定はしない。
ただ自分自身が個人事業に向いているかどうかを考えた方がいいわ。
- 人より頑張れるかどうか
- 人を喜ばせることが好きな人
- 接客経験があるかないか
- 仕事の丁寧さ
- 継続する根気があるか
- 創意工夫できるかどうか
- 人から学ぶ姿勢があるかどうか
- 自己管理能力
仕事の速さは関係ないわ。
とにかく自分で工夫して、コツコツ継続して頑張る人は結果を出していくもの。
個人事業の真実、すぐに結果を出す人と何年もかかる人がいる
向き不向きはあるけれど、頑張る方向さえ間違えなければ結果を出すことは可能よ。
簡単ではないってことね。
そして成功者の多くは下積み期間のことには触れないでしょ。
すぐに大成功したように見えるけど、案外5年以上の下積み期間がある人も多いのよ。
簡単に見せているけれど、下積みを頑張っていたことは見せていないだけ。
結果を出すまで頑張れば、実現は可能なのよ。
ただ時相当頑張らなければならないし時間かかかると覚悟した方がいいわ。
50代60代初心者だと回り道をしている暇はないでしょ。
だからある程度人の手を借りたり、誰かに学ぶ方が良いとは思うわ。
個人事業の真実、SNS集客が合うのはほんの一握り、そして・・・
あとSNS集客って、多くの50代60代には合わないわ。
SNS発信と交流が好きでたまらない人には合うけれど、それ以外の人は無理だと思う。
あとはしっかり自分をプロデュースして見せ方の戦略を組める人でないと難しい。
- 自分を見せるのが好きな人
- 周りと交流を楽しめる人
- 発信と交流が好きな人
- どう見せたら人が喜ぶかがわかっている人
- しっかり導線を構築できる人
SNS集客には考えられた戦略やテクニックが要るのよ。
1日に何度も発信して結果が出ないと言う人はこの辺りを見直した方がいいわ。
そしてSNSにかける時間の割に、大した結果が出ないなら、地道にご縁を繋いでいく方を選んだ方がいいわ。
急がば回れ!それだけは確実よ。
SNSをそのまま信じない、発信を鵜呑みにしない
本当に成功している人って、SNS発信をしていないのよね。
(有名人レベルの人は別よ)
あと成功アピールをしている人、幸せ投稿している人、キラキラ発信している人が全て本物だとは限らないわ。
中には全然事実じゃない人も混じっている。
だから鵜呑みにしないことね。
他人の言葉を上手に並べて、自分の言葉のように発信して、魅力的に見せる才能がある人もいる。
7桁って成功アピールして、その後見なくなった人もいる。
そもそも本当に成功している人って案外成功をアピールしていないの。
お客様の方だけを見ているから、外にアピールする暇はないのよね。
それと、人の成功を妬む人や陥れる人もいる。
SNS発信は扱いがそんなに簡単ではないのよ。
SNS発信と交流はうまく扱えれば良いけれど、自分とお客様との相性を考えた方がいいわ。
個人事業の真実、まとめ
個人事業の真実をつらつらと書いたけど・・・
過去にいろんな方々から相談を受けていたから、ここだけのお話として書いておくわ。
とにかく、世間では個人事業や副業が簡単にできるように煽るけれど、鵜呑みにしないことね。
- 個人事業は軌道に乗せるまでに時間がかかる
- 最初のお小遣い稼ぎですら簡単ではない
- ある程度仕組み作りを知らないと成功しない
- 起業塾などは自分のレベルに合わせて選ぶ
- 本気でやりたいことがあるなら行動する
- 行動して自分にできないことを習う
- SNS発信は鵜呑みにせず自分に合うやり方を選ぶ
まあ、個人事業がそんなに簡単ではないことは知っておいてほしいわ。
その上で本当にやりたいことがあるならぜひ行動してほしい!
お金になるならないに関わらず、やりたいことを始めるのが先!
起業のことをあれこれ考えるより先に、50代60代は今、やりたいことをさっさと始めることが先よね。
迷っている時間はないもの。
迷っている人って、結局1年、2年と迷っているの。
その間にさっさと行動して、ダメなら見切りをつけて次のことを始めるのよ!
そうやって経験したことは必ず自分の実になるんだもの。
頭の中であれこれ考えていることより何十倍も学びになるのよ。



自分のやりたいこと、関心のあることを
さっさと始めてしまうと良いわ。
マダム千壽の略歴
20年以上のゆるい玄米菜食をしながら個々の体質に合った食事を考える栄養士。
ゆるい玄米菜食10年目より急に砂糖・甘いものは一切受け付けない体質に変わる。
某上場企業にて20年間顧客対応、その後某上場企業の契約社員として、顧客対応・企画・等の仕事をする。
10年前から個人事業・カルチャー講師等を経験、一定の成果は上げました。
一方でその頃から乱立する協会ビジネスや、個人事業を餌食にするコンサルなどの急増にも危機感を覚える。
また業界にはネットワークビジネスやスピリチュアルも多いが、様々な事実を知れば知るほど冷静になる。
人の成功を妬む人、自分の成功のために他人を平気で利用する人、SNS発信と実態があまりに異なる人
そういった世界に嫌気がさし、現在は距離を置く。
事務員をしながら、着物を楽しんだり、和文化への興味を深めています。
60代女性ひとり時間を楽しめるのも、50代をどう過ごし準備してきたかが大切だと実感する今日この頃。
前半は子育て・介護・ダブルワークの怒涛の人生、後半はマイペースでねこたちと生きているマダム♡千壽です。
摂食障害、アスペ、APD、栄養士、個人事業、20年以上のゆるい玄米菜食等の経験を経て、60代を元気に迎えるための考え方や情報をお伝えしています。

