こんにちは、アラ還ブロガーマダム♡千壽です。
栄養士ではありますが、学生時代からの栄養計算をあまり信じていない栄養士でした。
当時はまだミネラルなどの栄養については詳しく解明されていませんでしたが、『食事』は化学式や栄養素だけで測ることはできないと思っていました。
今もその考え方は同じです。
本当の意味で身体に良い栄養とは何でしょうか?
栄養バランスだけが取れていたら、それが良い食事と言えるのでしょうか?
本当の意味での身体に良い食事とは何でしょうか?
無農薬などにこだわった食事が身体に良いと言えるのでしょうか?
私の考える栄養と食事についてお話しします。
食事を栄養素という側面からだけ見ることの疑問点
『食事』を栄養素という物質単体のバランスだけで考えることへ、昔から疑問がありました。
そもそも『食事』というのは、見た目、香り、味、舌触りや歯応えなどの食感、音、等々、五感で味わい楽しむものです。
それを栄養計算だけで判断するのは、いかがなものなのでしょう!
『食事』は栄養素だけで割り切れるようなものではありません。
旬の食材とそうでないもの、取れる土地などの背景・・・
人ひとりひとりの身体の個体差、もっともっと目に見えないものがたくさんあるように思っていました。
私の親は、身体に良いものをと考えて、バランスの良い食事を作ってはくれました。
そのことには感謝ですが、嫌いなものも「全部食べなさい!」と無理やり食べさせられました。
これがもう拷問級の苦痛でした。
例えば、焼き魚・・・
私は魚介類の焼いたり煮た時の、あの匂いが大嫌いでした。
食べる前から気分が悪くなっているのに、それを完食させられる苦痛は相当のものでした。
生魚は匂いがありませんので、お刺身なら全く問題ありません。
ただ昔は今ほど流通も発達しておりませんので、お刺身など簡単に手に入る食材ではありません。
たまにマグロが食べられるくらいで、滅多に食卓にはのぼりませんでした。
また後から判明したことですが、母の作る料理の量は平均的な家庭より1.5倍は多かったのです。
嫌いなものを必要以上に食べさせられるという拷問・・・
今でも当時を思い出すと気分が悪くなります。
そんな感じでしたので、通常より栄養状態は良いはずなのに・・・
コロコロ太っていても良さそうなのに・・・
なのに、なのに、小さい時の私はガリガリでした!
口から入った栄養はどこへ行ったのでしょう。
身体は食事をちゃんと吸収していたのでしょうか?
この体験が、その後、本当に身体に良い食事をいただくとはどういうことなのか?
『食事』は化学式や栄養素だけで測ることはできないと考える原点になっています。
栄養バランスも大切だけど、食事の環境も大切
栄養バランスはもちろん大切です。ただ、環境も大切です。
また食事はどんな状態でいただくかということも大切なのです。
私のあの体験から、食事は美味しくいただいてこそ、血となり肉となると考えています。
栄養計算でベストなバランスで提供されたお口に合わない食事と、多少栄養バランスは悪くても美味しくいただける食事とでは、身体はどのような反応をするでしょう。
拒否反応を示しながらいただいて、身体が全て吸収しようとするとは思えないのです。
本当の意味での身体に良い食事とは何でしょう。
子どもには美味しく適量に
私は自分の体験から、子どもには美味しい食事を適量、食べさせたいと考えていました。
食事を美味しいと感じながら食べることが、一番幸せな体験です。
小さい時から嫌いなものは決して無理強いしませんでした。
また子どもは大人より五感が敏感です。
嫌いなのは食材ではなく、食感や匂いかもしれません。
形態や調理方法を変えれば意外と食べられる場合もあるのです。
そして成長に従って嗜好も変わるので、嫌いなものを嫌いなうちは無理に食べさせる必要はありません。
一部食べられない食材があったとしても、他の食材でカバーできます。
ある程度のバランスさえ良ければ大丈夫です。
そして適量を守ってあげましょう。
食べ過ぎも、食べなさすぎもよくはありません。
楽しくなければ身体も受け付けない
食事の時間が楽しくなければ、身体も受け付けないでしょう。
中には無農薬などにこだわり、身体に良いものをと気にするあまり、これはダメ、あれは身体に悪いと気にしすぎる人がいます。
もちろんアレルギーなどがある人は、食材や品質などにもこだわる必要もあるでしょう。
まずは食事ができること、そのことに感謝の気持ちを忘れてしまって、これはダメ、あれは身体に悪いと口にしていて、身体はどのような反応をするのでしょう。
栄養が良くない!
食材が良くない!
バランスが良くない!
食事を否定していては、身体もそれを否定するのではないでしょうか。
好き嫌いは言ってはダメ!
食べなさい!
顔をしかめて、無理やり食べさせて、楽しくない時間になってしまっては元も子もありません。
緊張しながら食べても、美味しくありませんし、喉も通りません。
食事は美味しく、楽しく、感謝の気持ちでいただくことが、まずは大切です。
美味しい食事は最高の栄養の摂り方
美味しい食事を、美味しく楽しくいただくことが、身体にとっては最高の栄養の摂り方です。
そして食事には、作り手の気持ちが入ります。
手抜きでも、気持ちがこもったものならば、食事にはきっと身体に良い氣が入ることでしょう。
こんな手抜きではダメなどと否定しないでくださいね。
テレビを見ながらのながら食べはお勧めしませんが、みんなでワイワイお話ししながらはお勧めです。
リラックスして楽しく味わいながら、美味しくいただくと、身体にしっかり消化吸収されていくでしょう。
多少うるさくても、環境作りは、良い栄養の摂り方という点では大切なポイントです。
まとめ
私はこのように『食事』をただ栄養を摂るだけのものだとは思っておりませんの。
また出された食事をただ食べるだけでなく、五感で味わい楽しむものです。
美味しく、楽しく食事を摂ることで、身体も食事をしっかり味わい吸収することでしょう。
そして食事が目の前に出てくるまでには、食材を育ててくれた人、運んでくれた人、作ってくれた人、様々な人が関わって目の前にあるのです。
『いただきます』『ごちそうさまでした』と感謝することも大切です。
食事に感謝の気持ちを持って、美味しく味わい、身心ともに最高な状態で身体にいただきましょうね。
マダム千壽の略歴
某上場企業にて20年間顧客対応、その後某上場企業の契約社員として、顧客対応・企画・等の仕事をする。10年前から個人事業・カルチャー講師等を経験、一定の成果は上げました。
一方でその頃から乱立する協会ビジネスや、個人事業を餌食にするコンサルなどの急増にも危機感を覚える。また業界にはネットワークビジネスやスピリチュアルも多いが、様々な事実を知れば知るほど冷静になる。
人の成功を妬む人、自分の成功のために他人を平気で利用する人、SNS発信と実態があまりに異なる人、そういった世界に嫌気がさし、距離を置くようになる。
現在は事務員をしながら、着物を楽しんだり、和文化への興味を深めています。60代女性ひとり時間を楽しめるのも、50代をどう過ごし準備してきたかが大切だと実感する今日この頃。
子育て・介護を終え怒涛の人生の後半をマイペースでねこたちと生きているマダム♡千壽です。
摂食障害、アスペ、APD、栄養士、個人事業、20年以上のゆるい玄米菜食等の経験を経て、60代を元気に迎えるための考え方や情報をお伝えしています。