着物初心者が着付けを習ってそれを覚えるまでの道のりが第一段階だとしたら、次に実際に着物を着ることでいろんな疑問に向き合って、着物にまつわるあれこれを知ることが第二段階だと思うの。
着物を着た時の所作なども、実際に着物を着て覚えるもじゃない。
また着物を着ている人を見て、感じることもあるわよね。
じゃあ第三段階は?というと、それは自分にあった着物、自分がどうなりたいかを知ることじゃないかと思うのね。
きっとここまで来るとただ着物を着れただけでは満足しないと思うのね。
だからマダム♡千壽も、今もそうだけど着物を見るとあれこれ思うことがあるので、それを書いておくわね。
自分らしさを考えるにはまず他人の着付けを徹底研究
着物って着る人によって、コーディネートも見え方も、その人らしさも様々なのよね。
きっと着物初心者の時には分からなかったことが、中級者くらいになると見えてくるはず。
着付けを覚え、着物を覚えたら次は、いろんな方々の着物の着こなしをたくさん見ることだわ。
時代劇、朝ドラ、演歌歌手、歌番組、着物の雑誌、とにかくなんでも良いので、たくさん着物を着た人を見ることね。
そうすると、「この人かっこいい」「いつも美しい」「すっとした着こなし」「カラフルでおシャレ」「モノトーン系のキャラクター」「昭和レトロな感じ」「和洋折衷が面白い」
とにかく同じ着物の着こなしなんだけど、いろんな個性があるのが分かるはずよ。
朝ドラなんかは着付け師の着付け方なんかも、いろんな意味で参考になるし・・・
マダム♡千壽も最初は着物ならなんでもいいと思っていたのだけど、どんな着物をどう着たいのか、どんな着付けがしたいのか、そういう次のテーマが見えてきたのね。
だから最初の方で手に入れた、リユース品はほとんど着なくなったのよね。
着物を着た自分の体型を美しく見せる着付けを追求しよう
体型もいわば自分の個性なのよね。
それは変えることができないのなら、どのような着付け方が自分をより美しく見せるのか、それを考えたわね。
着物の素晴らしいところはどんな体型の方も着ることができるところなのよ。
と言うことは柄の好みなども合わせて、体型をどう見せるかは気をつけたわよ。
着物はある程度寸胴体型に補正をしてから着付けるんだけど、それはそれぞれの体型によって異なるのよね。
マダム♡千壽の場合は腰の方が大きくて、胸がないから、補正を入れないと帯が胸の方にずり上がってくるの。
これでは自分を美しく見せることができないので、そこはちょっと工夫したのよ。
自分の体型を知ることで、自分の着物姿をどう作りたいか?
それを試行錯誤考えるのは面白いと思うの。
いろんな方々の着物姿を見て分かったのよ。
痩せて小顔の方もいる、ふくよかで可愛い方もいる、大柄な方もいれば小柄な方もいるの。
でも皆さんそれぞれに素敵なのよね。
きっと自分の強みを分かっているんだと思うわ。
着物の柄で体型を生かした着付けにチャレンジする
着物ってものすごく柄も模様もたくさんあって、一つとして同じものはないんじゃないかと思うわ。
その中から自分の体型を生かした柄を選ぶのも面白いと思うの。
例えば小紋の着物は大きな柄のものもあれば、小さな柄のものもあるじゃない。(江戸小紋は別よ)
銘仙などは、けっこうはっきりした柄が多いわよね。
一般的に言って大きな柄は、大柄な方より小柄な方の方が似合うイメージがあるかも知れないの。
でも柄によっては大きな柄でも、大柄な方をよりシャープに見せることもできるんだもの。
自分の年齢や体型が似たモデル(芸能人)の着物を見て研究すると面白いわよ。
自分のキャラクターを生かした着付けで自分らしい着物姿を個性的に見せる
自分のキャラクターってあるじゃない。
例えばマダム♡千壽はあんまり派手ではないの。
でも同じ年齢や年配の方でもいつもカラフルなイメージカラーの方もいらっしゃるわよね。
着物は地味なものからモノトーン系、色無地、小紋、銘仙、柄も色も本当に豊富なのよ。
自分のキャラクターに合った着物だと、違和感なくすんなり受け入れてもらえるわ。
でももちろん着物の時だけキャラクターを変えるのもありだと思うの。
黄色のワンピースは着なくても、黄色の着物だったら全然着れちゃうってこともあるんだもの。
自分らしい着物姿は洋服の定義から外れてもいいから、着たいものを着てみるといい。
洋服なら選ばないけど、着物ならチャレンジできるってのもあるから、どんどん着て見てほしいわね。意外な発見があるかも知れないわ。
着物だけでなく帯や小物で自分らしさや個性をアピール
着物だけでなく帯や小物(帯締め、帯揚げ、帯留めや足袋、バッグ)は、着物の雰囲気を大きく左右するわ。
同じ着物でも帯を変えるだけで、全然雰囲気も変わるのが面白いのよね。
マダム♡千壽も最初は、どの帯を合わせたら良いか迷ったわ。
元々おしゃれな方じゃないので、着物初心者の頃って、季節感を合わせるくらいで精一杯だったのよ。
「織の着物に染めの帯」は基本中の基本じゃない。
初心者の頃って、例えば古い大島紬に塩瀬の帯を合わすので精一杯だったの。
帯にもいろんな素材があって、いろんな種類がある。
いろんなお店(リユース店)で様々な帯を見て回ってから、だんだんそれを学んでいったのね。
だから最初の頃に、良いと思って買った帯も、数年経つと「?」になってしまったわ。
着物の小物使いや手作り小物で自分らしさを演出する
マダム♡千壽はまだまだ、そこまで追求できていないのだけれど・・・
着物の小物(帯締め、帯揚げ、帯留めや足袋、バッグなど)で自分らしさを演出することもできるのよね。
例えばバッグだってそうよ。
一般的な着物のバッグも良いけれど、普通に洋服のバッグだって良いし、着物にバッグを斜め掛けしてカジュアルに楽しんでいる方もいるわ。
帯揚げも、普通の帯揚げではなくて、ラメ入りやスカーフで工夫している方もいる。
帯締めもそうね。帯締め以外のもので帯締めがわりにしている方もいるわ。
例えばベルト、組紐、真田紐、いろんなものが使えるのよ。
足元のおしゃれも個性を演出できるわ。
足袋も白足袋だけではないわ。
いろんな柄足袋があるし、レースの足袋もある。
また足袋ソックスもあるし、なんなら草履や下駄だけでなくて、直足袋を履いている方もいる。
手作りの着物小物やパーツで自分らしさを演出するのも楽しい
小物やパーツも手作りできると楽しいわね。
半衿などはその最たるものよね。
マダム♡千壽もレースの半襟や手拭い半衿で、着物のオシャレを楽しんでいるわ。
帯留なども、自由に使いたいものを手作りできる。
帯留のパーツだけ購入して、帯留にしたいものをグルーガンやレジンで留めるのよ。
羽織の代わりにモモンガコートなどを簡単に作れるの。
あと簡単なのは根付けね。
根付けのパーツさえあれば何を付けても自由なんだもの。
手作り根付けは面白いわよ。
着物や着物の小物選びは通販も利用してオシャレしよう
マダム♡千壽は着物や帯はリユース店を見て回ることも多いけれど、小物やパーツ、半衿などは通販を利用することも多いわ。探し回るより遥かに時短になるからなの。
アマゾンや楽天もいいけれど、京都の老舗が運営するネットショップも穴場よね。
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店舗名 | 京都きもの町 |
販売事業者名 | 有限会社京都きもの町 |
販売責任者名 | 齊藤祐輔 |
所在地 | 〒600-8406 京都市下京区亀屋町 164番地 |
電話番号 | 075-354-8511 |
元々は京都の呉服屋にルーツを持つ豊彩株式会社、着物プロデュース会社の関連事業なのね。
着物レンタルやフォトスタジオ事業、OEM事業などいろいろ手掛けているだけあって、商品も豊富ね。
自分らしさを演出し着物を引き立てるのは姿勢と歩き方などの所作
着物や小物にこだわって、自分らしい着物のオシャレを追求しましょう。
ただ、自分らしさを演出してもやはり着物姿を引き立てるのは、姿勢や歩き方も含めた所作よね。
洋装の時と同じように、闊歩している人を時々見かけるの。
でもあれって足元がはだけて、結構見えてしまうのよね。
いくら綺麗に着物を着ていてもあれでは興醒めしてしまうの。
それに着崩れする原因にもなるわ。
草履を履けば分かるけれど、ハイヒールのように踵から着地しないのよ。
仕舞や舞踊を少しかじって分かったのだけれど・・・
膝をまっすぐに伸ばさないの。
ぐっとお腹に力を入れて、腰を逸らさないようにして、それから背筋を伸ばすの。
そうすると自然に肩や首に力を入れずにすっと背中が伸びるのよ。
背中を先に伸ばそうとすると、腰が反ってしまって腰を痛めるのね。
マダム♡千壽は何度もそれで腰をいわせたの。
襟元や帯結びの位置など着物は自分らしさを演出できる衣服
着物って仕立て方は同じだから、みんな同じように仕上がると思うでしょ。
でも全然そんなことないのよね。
衣紋の抜き加減、半衿の見せ加減、襟合わせの加減、半衿そのもの
それだけでも顔の見え方が変わるし、全体のバランスも変わるのよね。
また帯の位置でも全体のバランスが変わるわ。
マダム♡千壽は微妙に少し下の方で結ぶのが好きなの。
あまり下すぎると伊達締めが見えるから、バランスが大事なのだけど・・・
おはしよりの出し加減、合わせの加減、とにかく色々微妙に変えてみるの。
もちろん合わせる帯も、名古屋帯や半幅で印象がずいぶん変わるわ。
そうすると、同じ着物でもその日の目的や場所によって、いろんなアレンジができるの。
着物の面白さってこういうところじゃないかしら。
まとめ:着物は自分に合った着方や自分らしさを演出できる衣服
着物は、最初は着付けを覚えるだけで精一杯だったのね。
でもそこからいろんな着物や帯、着付け方を見て学んでいくと、自分がどんな着方をしたいか、自分らしい着物について考えるようになるのよね。
そこからが本当の面白さなんだと思うわ。
ぜひお店や雑誌、メディアでいろんな着物姿を見て、学んで、自分らしい着物を追求していきましょう。
そのためには、地元で信頼できる呉服屋さんと繋がっておくのもいい方法よ。
呉服屋さんというとカードローンを無理に組ませたりといった悪徳商法のイメージがあるけれど、押し売りをするような呉服屋さんばかりではないわ。
もちろん必要な時には相談に乗ってもらいたいと思うなら、日頃のお付き合いも大切よ。
マダム♡千壽も、着物を洗いに出すときや、長襦袢を作りたい時にはお世話になってるわ。
とにかく日本で先人たちが、いろいろ工夫を凝らしてくれたおかげで今の形になっている着物。
そ言ういうところにも思いを馳せながら、時には着物の歴史にも関心を寄せながら、自分らしい着物を探求してまいりましょう。